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支援事業

名古屋大学大学院環境学研究科20周年記念行事
シンポジウム「次世代環境人材の育成?SDGsの先を目指して」

申請代表者名 環境学研究科 研究科長 山岡 耕春



本事業は、環境学研究科設立20周年の記念事業としておこなったシンポジウムです。テーマは、「次世代環境人材の育成?SDGsの先を目指して」とし、2030年の実現を目指して国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)に対し、その担い手となる人材を広く社会に送り出す大学として、環境問題の解決を通じて人類の持続的発展を担う人材の育成を考えるシンポジウムとしました。本事業は名古屋大学全学同窓会大学支援事業に採択され、名古屋大学全学同窓会から支援を受けました。また、中部経済同友会、名古屋大学人文学研究科、同理学研究科、工学研究科から後援を受けました。

シンポジウムでは、環境学に関わる環境科学会長渡辺知保氏(長崎大学教授)と環境社会学会長牧野厚史氏(熊本大学教授)に基調講演をしていただきました。渡辺氏は「私達が決める人類の寿命」と題して「新人世」と呼ばれ始めた現在の地球環境の状況を解説され、地球環境と地球上の生物が相互作用の結果として、両者ともに変化している状況にあること、その中で研究者は、外から環境変化を眺めているのではなく、主体的に行動する時代になったという指摘と、研究者も学生も「遊び心」が重要であるというご指摘をいただきました。牧野氏は「環境への想像力と学融合研究の将来」と題して、ご自分が関わられた琵琶湖の環境保全活動を通した経験を説明され、そこで生まれた「生活環境主義」という概念を説明していただきました。そのうえで、さまざまな現場で起こっていることをマクロな視点で見ることの重要性をご指摘いただきました。

シンポジウム後半は、パネルディスカッション「次世代環境人材の育成?SDGsの先を目指して」をおこないました。基調講演をいただいた渡辺知保氏と牧野厚史氏に加え、永石雅史氏(名古屋大学工学研究科教授、元JICA職員)、木本洋氏/成瀬将史氏/長谷代子氏(名古屋大学環境学研究科修了生)、中塚武氏〔名古屋大学環境学研究科教授〕を加え、文理融合教育の現状、難しさと楽しさ、について、それぞれのお立場から 語っていただきました。特に、「現場に行って初めて分かる」というフィールドの重要性、異分野理解の前提として各自が自分の専門分野を持つこと、人材育成を進めるために大学と社会が常に連携する必要性などが指摘されました。

なお、本シンポジウムの成果として、記録集を編集しました。環境学研究科の以下のURLから見ることが来ます。
https://www.env.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/sympo20.pdf

 また、20周年記念事業の一環として、記念誌の編集/発行を行いました。記念誌も、環境学研究科の以下のURLからファイルをダウンロードできます。
https://www.env.nagoya-u.ac.jp/research/pdf/anniversary20.pdf

シンポジウム開始前の案内画面

シンポジウム開始前の案内画面

シンポジウム開始前の案内画面 プログラムを示したもの

シンポジウム開始前の案内画面 プログラムを示したもの

環境科学会会長 渡辺友保先生(長崎大学教授・学長特別補佐)の講演風景

環境科学会会長 渡辺友保先生(長崎大学教授・学長特別補佐)の講演風景

環境社会学会会長 牧野厚史先生 (熊本大学教授)の講演風景

環境社会学会会長 牧野厚史先生 (熊本大学教授)の講演風景

パネリスト 永石雅史先生 (名古屋大学工学研究科教授・元JICA職員)のお話の様子

パネリスト 永石雅史先生 (名古屋大学工学研究科教授・元JICA職員)のお話の様子

パネリスト全員の写真

パネリスト全員の写真

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