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支援事業

スペースバルーンによる成層圏の放射線量およびオゾン測定

申請代表者名 飯田 怜央(工学部 機械・航空宇宙工学科 4年生 名古屋大学宇宙開発チームNAFT)



私たち名古屋大学宇宙開発チームNAFTは、2022年9月に愛媛県南部〜高知県西部で行われた「えひめ宇宙フェスin南予」および「えひめ南予成層圏気球共同実験」に参加しました。このえひめ宇宙フェスin南予は弊団体を含め、早稲田大学宇宙航空研究会や高専生、高校生の団体などの計7団体が参加し、千葉工業大学の前田先生はじめとした複数の先生の指導の下行われたスペースバルーンの共同打上実験です。

今回の打上げに向けて弊団体は埼玉大学宇宙工学サークルあかときとの共同プロジェクトであるANCO-projectを立ち上げ、2団体による共同開発を行いました。ANCO-projectの目的は、学生だけでアクセス可能であり、本格的な学術研究に気軽に挑戦できる開かれた実験環境である成層圏を目指すことです。

コロナ禍において、NAFTは2022年までの2年間、十分な活動が出来ていませんでした。そのような状況下で互いのチームの強みを活かしながら、自分たちの力を発揮し成層圏に挑戦したいと考えたのが、ANCO-projectの立ち上げ理由です。加えてオンライン会議中心の開発により、制約の壁を乗り越えながら新しい時代の開発を実現したいという思いもありました。

 名古屋大学の全学同窓会支援金をいただき、機体の制作、共同打上げへの参加費用に充てました。機体はNAFTがオゾン濃度測定機を、あかときが放射線量測定機をそれぞれ製作しました。機体にはGPSセンサと通信モジュールにより落下位置を特定できる仕様としていました。今回の打上実験では、24日に打上げ自体は成功したものの、バルーンが破裂し落下途中の高度6000mで通信が途絶え、らっかいちのデータを取得できませんでした。結果回収は失敗し、十分なデータが取れませんでした。しかしながら、頂上に達するまでの各センサデータは取得することができ、さらに2022年11月8日に宇宙科学研究所で開催された「大気球シンポジウム」において、今回の打上げについて発表を行いました。何より開発を通してメンバーが理学・工学的な側面のみならず、マネジメント能力などの側面でも大きく成長することができました。全学同窓会からのご支援が無ければ、経済的な余裕もなく、今回のチャレンジングな目標を設定することすら難しかったと感じます。このスペースバルーン打ち上げは今回の反省点に注意しながら、次年度打上げに向けて再び挑戦したいと思います。

技術交流会

技術交流会

打上げ前機体

打上げ前機体

打上げ前準備

打上げ前準備

打上げ直前

打上げ直前

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