在学生と卒業生をつなぐキャリアのプラットフォーム「ワタリニフネ」開設
申請代表者名 学生支援本部キャリアサポートセンター
副センター長 船津 静代
同窓会支援事業のご支援を得て、学生支援本部では「現役生のみならず、社会人になってからもキャリアについてつながり、相談しあえるプラットフォームを作りたい」という想いをきっかけに、これまでの就活サポーターの枠に留まらず、名古屋大学学生・卒業生と繋がれる場を「ワタリニフネ」のLINE公式アカウントやLステップのプラットフォームを用いて運用しました。アカウントでは管理者からの情報の一斉配信や、オープンチャットでの交流を行うことが可能となっており、誰かと話したり、話を聞いてもらえるコミュニティとなっています。SNS上の「ホッと一息付ける場を」提供する目的で2023年の開始から既に若手卒業生中心に207名の参加者を得ています。転職サイトが運営する卒業生と現役生のコミュニティなどとの違いは、「ワタリニフネ」が参加時に本人確認および紹介者の提示を課すクローズドなコミュニティ運営を心がけていることで、卒業生そして現役生が安心して参加できるプラットフォームを目指しています。
母体となった「就活サポーター」活動は、就職が決まった学生が、これから就活をする学生の相談役となる活動を中心とした公認団体として活動しています。この活動は20年を越え継続しており、多くの卒業生がつながっています。また毎年のホームカミングデイでは学生支援本部と共同で若手卒業生による交流イベントを開催して、これからのキャリアについて考えてきました。「ワタリニフネ」ではこの活動をベースとして、随時座談会形式でのオンラインミーティングを開催し、一部は限定アーカイブとして残しています。このプラットフォームにより、ホームカミングデイでの年一回のイベントだけでなく「もっとこのような機会に参加したい」という声にもこたえられるようになり、キャリアや気になる話題についてフランクに交流し、限定アーカイブにより新たに参加したメンバーや企画に参加できなかったメンバーにも刺激となっています。現在も卒業生を中心にメンバーを増やし、活発なやりとりや交流がもたれています。本企画は若手同窓会集団の形成におおいに役立ち、今後の全学同窓会の発展に貢献すると考えます。今後も引き続き就職活動や卒業後まで視野にいれた長期にわたるキャリア形成を支援することで「国内外で指導的役割を果しえる人材の養成を通じ、産業に貢献する」という同窓会の理念の実現につながるよう活動していきたいと考えます。