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支援事業

名大ピア・サポート活動における障害のある学生の理解促進と大学間交流

1. 申請代表者名

杉岡 正典(学生支援本部/心の発達支援研究実践センター 准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

令和5年採択日以降〜11月

3. 支援を受けようとする活動の概要

申請者の所属する学生支援本部では,学生同士によるサポート活動を行う「名大ピア・サポーター」の養成や運営の支援を行いながら,学生を取り巻く環境の変化に即して,学生支援を行っている。「名大ピア・サポーター」は,先輩学生が学生生活を支援する「学生相談サポーター」,就職活動を終えた先輩学生が就活生を支援する「就活サポーター」,障害学生の修学を支援する「障害学生支援サポーターair(あいる)」の3団体によって構成され,相互に連携しながら,名大生の大学生活を支援している。
コロナ禍においては,授業のオンライン化,課外活動や大学行事の制限などによって,学生同士の接触交流が激減し,大学適応に支障をきたす学生やその保護者からの相談件数が急増した。そのため,学生支援本部では,ピア・サポーターと共にオンラインによる全学学生を対象とした交流イベントを実施した。学生同士のつながりの再構築を試みたところ,参加した学生,保護者,卒業生から高い評価を得ることができた。また,これらの活動が,本学のピア・サポート活動の発展にも寄与した。(令和3年度・4年度同窓会支援事業)。
ポストコロナの時代を迎えた昨今では,身体障害や発達障害など何らか障害をもつ学生からの相談が増えている。また,障害のある学生へのピア・サポーターの活動範囲も広がり,その役割も大きくなっている。このような全学的な支援ニーズの高まりを受け,本学ピア・サポートの現場では,改めて「障がい」を含めた学生の多様性とは何か,学生同士で支え合うことの意味は何か,について話し合うことが求められている。
また,ポストコロナの時代には,本学のピア・サポートの知見や活動体験を発信し,大学間で交流することも必要である。他大学のサポーターと交流することで,ピア・サポート学生の新たな学びの機会になることに加えて,本学ピア・サポート活動の大学間連携や活動協力につながる可能性がある。

以上を踏まえて,本事業では,以下の2つを実施する。
1) 「名大ピア・サポーター」3団体による勉強会・意見交換会
障害のある学生支援や多様性に関する理解促進を目的に,採択日以降から11月までに名大ピア・サポーター3団体で理解促進を目指した交流会を開催する(場所:名古屋大学)。
2)全国ピア・サポート合同研修会での発表
1)の成果を,令和5年11月4日・5日に開催される全国ピア・サポート合同研修会(https://sites.google.com/view/pianowa2023inhokkaido/)にて発表し,他大学のピア・サポーターとの情報交換・人的交流を行う(場所:北星学園大学)。

4. 全学同窓会の理念との関連

 本企画は,全学同窓会の理念にある国内外で指導的役割を果しえる人材の養成を通じて,人類の福祉と文化の発展ならびに産業への貢献に向けて,学生の成長発達,学修支援を行うべく,ピア・サポート学生の大学間交流の場の創出を意図している。とりわけ,障害のある学生を含めた「多様性」教育と支援を推進していく点で,本企画は,全学的な見地に立った学生支援の一環であり,学生にとって大学や専門分野の垣根を越えての情報交流を行うことに繋がる。さらに,本学の成果を全国集会で発表することで,地域の基幹的総合大学として,本学の学生支援の取り組みや青年期の課題を広く社会に情報発信する。本企画の趣旨は,全学同窓会の情報発信と人事交流の理念と合致し,今後の発展にも寄与するものと考えられる。

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