名古屋大学助産学同窓会セミナー・交流会「助産師の技をつなぐ」
申請代表者名 医学系研究科総合保健学専攻看護学コース 博士前期課程2年 八木 琴美
私たち大学院助産分野の学生は、全学同窓会からご支援をいただき、助産学同窓会セミナー・交流会を開催いたしました。今回「助産師の技をつなぐ」というテーマを掲げ、名古屋大学において100年以上の歴史がある助産分野の先輩方11名との交流を行いました。全学同窓会からのご支援により購入した最新の分娩介助モデルを用い、先輩助産師の熟練した分娩介助技術を学ぶことができました。女性の産む力を信じ、最大限にその力を引き出す助産師の技は、いつの時代においても重要です。特に少子化が進む現代において、いかに安全で満足度の高いお産ができるかは大切であり、そのための技術を教えていただきました。助産師の技は、経験により個性が出てくる職人技とも言えます。教科書では学びきれない個々の職人技を手取り足取り学び、引き継ぐことができたと思います。
参加者の先輩方からは「自然なお産が少なくなるにつれ、助産師みんなで技術を磨く場が減ってきたように思います。技術の研鑽、伝達という意味でとても貴重な機会をいただけました。」「若い方の熱意から、良い刺激を受けました。次世代の皆様の明るい未来が楽しみです。」「年齢を重ねるにつれて職場で先輩に質問しづらくなっていたため、普段聞けないことを学べてよかったです。」との声をいただきました。私たち学生が技術を学ぶだけではなく、互いに刺激を受け、技術を研鑽する場となり、とても有意義な交流事業となりました。
さらに「またぜひ開催してほしい。」との声が多数あがり、次につなぐきっかけを作ることができたと思います。私たち学生から次の世代の後輩へと引き継ぎ、名古屋大学の助産学における技を伝承していきたいです。今後、名古屋大学助産学同窓会にも開催内容について報告していく予定です。
なお、ご支援いただきました全学同窓会の皆様や、推薦者の入山茂美教授をはじめ、ご協力いただきました皆様に心より感謝いたします。