“市民と研究者・科学をつなげる公開収録ポッドキャスト企画”
1. 申請代表者名
谷田幸貴 (理学研究科 理学専攻 博士前期課程2年)
2. 事業の期間または行事等の開催日
2024年 4月、5月、6月、7月、8月、10月、11月、12月、2025年 2月 (計9回)
3. 支援を受けようとする活動の概要
本事業は、申請者が所属する学生アウトリーチ団体KMI Science Communication Team (KMISCT, https://teamkmisc.wixsite.com/home)の活動として行います。KMISCTは、名古屋大学の素粒子・宇宙物理学分野の大学院生が集まり、本研究分野の「今」を学生の目線から発信することを目的としたチームです。その活動の一つであるポッドキャスト企画「素粒子宇宙円卓会議」(https://teamkmisc.wixsite.com/home/the-round-table-of-universe) は、毎回素粒子・宇宙物理分野の研究者をゲストにお招きし、私達学生メンバーとの対談を通して、その方の研究内容や日常について深く掘り下げていく企画です。私達は研究・それを担う研究者をリスナーの皆さんにもっと身近に感じてもらうことを目標に、これまでKMI所属の研究者をゲストに10エピソードものポッドキャスト収録・配信を行いました。さらに今年の7月には「初のポッドキャスト公開収録」を実現し、対面参加者は名古屋大学関係者に限ったにもかかわらず、30人もの方に参加していただきました。その中で、「オーディエンスを交えた双方向なコミュニケーション」が実現できる公開収録形式は、登壇者・参加者ともに特に満足度も高く、ポッドキャスト企画の目標達成を目指す上で非常に有効であることを認識しました。そこで私達は、ポッドキャスト公開収録・配信企画を発展させ、KMIの素粒子・宇宙分野だけでなく、他分野・他大学の研究者をゲストに公開収録を行いたいと考えています。これにより、日本中で行われている多様な科学研究・それを担う様々な研究者を一般の方により身近に感じてもらうことを目指します。
4. 全学同窓会の理念との関連
本事業は、以下の2点で全学同窓会の理念に一致します。
1つ目は、名古屋大学の学生と登壇される研究者の間における貴重な交流の機会になる点です。ポッドキャストの公開収録・配信によって、研究者・研究を身近に感じてもらう機会を、一般の方に限らず卒業生、学生、教職員に提供し、皆に科学をより身近に感じることを目指します。実際、7月の公開収録では、参加者の半数以上は学生や教職員でした。
2つ目は、アウトリーチ(教育)と共同研究(学術研究)をリードする研究者を養成する点です。本事業は、実際に双方向的なコミュニケーションを取りながらアウトリーチ活動を行う機会を研究者の方々にも提供します。これは私達メンバーだけでなく研究者ご自身の教育に対する意識の変化・経験に繋がり、一般の方向けの情報発信をより活発化させると確信しています。また、本企画はオーディエンスとして名古屋大学の研究者の方も想定しておりますので、他大学と本大学の研究者をマッチさせ、共同研究による新たな学術研究をスタートさせる機会も提供できると考えております。