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支援事業

混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ「合唱物語」の委嘱初演活動

1. 申請代表者名

後藤駿介 (文学部・人文学科・英語学専攻 3年)

2. 事業の期間または行事等の開催日

2025年2月22日(土)
 混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ 第47回定期演奏会

3. 支援を受けようとする活動の概要

私たち、混声合唱団名古屋大学コール・グランツェは、第47回定期演奏会にて、合唱物語(作品名:未定)を委嘱初演いたします。委嘱初演活動とは、作曲家に依頼し新たな作品を作っていただき、その作品を世界で初めて演奏する取り組みのことです。第47回定期演奏会では、作詩・脚本をみなづきみのり先生、作曲を土田豊貴先生に依頼いたしました。私たちが「合唱物語」形式の委嘱初演を行うのは、今回で11回目です。この回数は非常に多いものであり「合唱物語」という芸術様式において、私たちは先駆者として合唱界をリードする立場にいます。
 「合唱物語」は、曲間にナレーションや台詞が入り、曲中には振り付けが入り、ストーリー仕立てで演奏される形式です。これに対し、合唱作品においてより一般的な形式である「組曲」は、収録曲のみが順々に演奏される形式です。合唱物語は、いわば演劇と合唱の中間に位置するような作品といえます。
 合唱物語は、歌い手の観点からみると、ストーリーの理解や振り付けにより、音楽の表現力の向上が期待できます。聴き手の観点からみると、組曲に比べ、合唱になじみがなくても親しみやすい形式といえます。これまでの作品はYouTubeにも公開しており、総再生回数は10,000回以上を超えるなど、合唱界で高い評価を受けています。
 しかし、合唱物語の作品数は組曲と比べ、ごく僅かしかありません。理由は二つあります。一つ目は、合唱物語がここ十数年のうちに生まれた新しい芸術様式であるからです。二つ目は、合唱物語の委嘱にかかる金銭的な負担のためです。組曲の委嘱初演は、既存の詩に対し曲をつけることが一般的であるのに対し、合唱物語では、詩や脚本を一から作り上げるため作詩家や脚本家を必要とします。したがって、依頼先の選定や金銭的な負担から、合唱物語の委嘱初演はハードルが高く、新しい作品が生まれにくいのです。
 そのような背景の中でも、私たちは「合唱物語」形式の先駆者として、合唱物語の発展、ひいては合唱文化の発展を願い、毎年本形式の委嘱初演活動に取り組んでいます。

4. 全学同窓会の理念との関連

私たち、混声合唱団名古屋大学コール・グランツェに所属する団員は、9割以上が名古屋大学の学生で構成されています。また、弊団は今年で46年目を迎える、歴史ある大学合唱団の一つであり、過去にも多くの名古屋大学生が在籍しておりました。OB・OGの数は500名を超えており、そのほとんどが名古屋大学全学同窓生であることから、全学同窓会との関係は大きいといえます。
 加えて、私たちは学生主体で団の運営や技術的指導を行っており、このことが「国内外で指導的役割を果たしうる人材育成」に繋がっていると考えております。活動の軸となる、朝日新聞社主催の「全日本合唱コンクール」への参加のみならず、新歓活動から定期演奏会の開催まで、多くのイベントの総務・渉外を組織的に行い、さらにマネジメントを行う経験が、社会においての指導的能力を少なからず向上させていることを確信しております。
 今年度も、11月に開催された全日本合唱コンクール第76回全国大会に出場し、その様子が『朝日新聞』や名古屋大学公式note『広報名大』などに取材されるなど、様々な媒体において名古屋大学の名前を社会に発出しております。そして、2023年10月21日に開催された、名古屋大学ホームカミングデイ内企画「名古屋大学の集い」にて名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演したことは、全学同窓会や多くの名古屋大学同窓生との関係を、より一層深めたと考えております。来年度も、同ホームカミングデイ内企画にて、名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演することが決定しております。
 また、「合唱物語」形式へ取り組み、新たな芸術様式の作品を世に生み出し続けることは合唱文化のさらなる発展に貢献し、ひいては「人類の福祉と文化の発展ならびに産業への貢献」に繋がっていると確信しております。

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