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支援事業

「青年期の心を育てるセミナー」

1. 代表申請者名

船津 静代(学生相談総合センター・准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

平成30年10月20日(土)13:00〜16:00

3. 支援を受けようとする活動の概要

ホームカミングデイにおいて、在学生の保護者および関心を持つ一般の方々に向けて、 「青年期の心を育てるセミナー」以下のプログラムを開催いたします。
プログラム
1、 学生相談総合センターの取り組み紹介
2、 青年期にあたる在学生のメンタリティに関する講演
3、 特別相談会(個別対面相談、電話相談)

学生相談総合センターは2001年の設立以来、社会を担う若者を育む大学において「学生の人間的成長を図る」という基本理念のもと、学生生活上の悩みや進路獲得上の課題を支え、社会に巣立つまでの学生を支える活動を、学生相談部門・メンタルヘルス部門・就職相談部門・障害学生支援室が有機的に連携しながら継続的に取り組んでいます。相談専門機関として、入学当初から卒業期まで、それぞれの専門家が学生を中心に据えチームで支援できる体制は全国でも珍しい存在です。

時代とともに、本学にもさまざまな学生が在籍するようになり、抱える悩みも多様化しています。意欲減退、ひきこもり、抑うつや対人関係の悩みなど問題は様々で、本センターの利用数も急増しています。この3年間の相談件数を見ても、センター全体の相談件数は2014年の4,510件から2017年は6,275件と1.4倍に増加していますが、保護者からの相談は212件(2014年)から314件(2017年)と1.5倍になっており、センター全体相談件数の4.7%から5%へと増加しています。特に引きこもり傾向にある学生や障害を持つ学生の保護者からの相談が多く、学生自身とつながれないケースであっても、保護者への相談支援を継続することが、学生が大学に戻ってくることに一定の効果がみられることが明らかになってきました。

昨年、本学の地域貢献事業の一つとして、本センターの学生支援の実際を広く社会に発信し、また、青年を取り巻く地域や企業、教育等の諸領域と情報交換し、特に苦戦する学生を支える社会づくりを目指すべく、公開シンポジウムを開催したところ、一般市民、保護者、学生の参加が40%と多く、青年期の心を育てることへの関心の高さがうかがわれ、特に「ひきこもり」に関する分科会に多くの保護者の参加がみられました。在学する子弟に対する保護者の関心は年々高まっています。

このように保護者への支援もますますニーズが高まってくることを踏まえ、今回、本センターの初の試みとして、豊かな学生生活支援に重要な役割をはたす保護者に対し、本センターの取り組みを紹介し、青年期の心の在り方の理解を促す講演会を開催します。また、これまでの地域に開かれた大学の役割とともに、若者を支える社会の拡がりを目指し、この講演は関心をもつ一般市民にも広く参加の機会を提供します。

ホームカミングデイでは各部局主催の保護者企画も年々増え、開かれた大学として一般市民の参加企画もあります。多くの保護者や一般市民が大学に訪れるホームカミングデイに本セミナーを開催する意義は高く、さらに、今セミナーでは高まるニーズに応えるべく保護者を対象とした個別相談会を、加えて当日来校できない保護者に対しは特設電話を設置し、電話相談を計画しています。このような保護者への理解の醸成と具体的な対応は、社会でやがて活躍する在校生の支援にとって非常に有用と考え、本セミナーを開催いたします。

4. 全学同窓会の理念との関連

本企画は、全学同窓会の理念にある国内外で指導的役割を果しえる人材の養成を通じて、人類の福祉と文化の発展ならびに産業への貢献に向けて、学生の学修・進路獲得支援を行うべく、重要な役割をはたす保護者への支援を目的としています。また、名古屋大学が目標に掲げる社会連携推進体制の強化、そして今回のホームカミングデイのメインテーマである「社会の中の大学」という観点からも、中部地域の基幹的総合大学として、本学の学生支援の取り組みや青年期の課題を広く社会に情報発信し、青年を取り巻く地域や企業、教育等の諸領域と情報交換し、学生を支える社会づくりを目指す方向性は全学同窓会の理念とおおいに合致し、今後の全学同窓会のさらなる発展に寄与するものと考えます。

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