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支援事業

「チーム保護者&大学学生支援センターで名大生を支え育てよう」

申請代表者名  学生支援センター教授  鈴木 健一



学生支援の現場では、目の前の苦戦する学生に対する支援は専門家だけが行うのではなく、保護者と大学が協働しながら支援することが求められています。普段の支援では、個別に保護者の方々に対応をしているわけですが、今回は、全学同窓会からの支援をいただくことができましたので、チーム保護者の方々と学生支援センターのスタッフが協力しながら名大生を支え育てていく契機となるプログラムを開催することができました。

2019年10月19日(土)のホームカミングデイにおいて、「明日の唄を歌おう〜名大生復活物語〜」と題し、不登校経験を克服した学生の保護者の方に体験談を講演していただきました。参加者は、現在、不登校の在学生の保護者の方々や青年の心理に関心を持つ一般の方々、心理的な支援を行なっている専門家、高校教諭など約40名でした。体験談では、事実を知った直後の「まさか自分の子どもが・・」、「さぼっているだけではないか?」という衝撃の段階から、少しずつ子どもの心に寄り添い、カウンセラーや精神科医に保護者の方が相談しながら大学とのパイプを増やしていった様子を語っていただきました。やがて、学生本人がカウンセラーや精神科医のもとへ相談に訪れるようになり、保護者の方も子どもを信じて待つといった達観されていくプロセスからは、苦しみを越えたところに生まれる力強さと希望の存在を知ることができました。現在進行形で子どもの不登校に悩み苦しんでおられる保護者の方々の感想からは「少しの光が見えました」「前に進んでいこうと思いました」と、勇気や力強さが得られた様子が伝わってきました。私たち専門家にとっても心打たれる講演でした。このように、それぞれの立場から先輩保護者の体験談に胸を熱くする講演となりました。その体験談の後には交流会を開き、参加者全員で相互に青年期心性の理解や保護者の関わり方を共有する時間を設けました。そして最後はスタッフによるミニコンサートを開き、明日への希望の唄をみんなで歌いました。このプログラムが実現できたのは、全学同窓会からの支援があったからです。なお、ホームカミングデイから数ヶ月が経ちましたが、このプログラムが契機となって、現在はチーム保護者と学生、スタッフがより協働しながら、苦戦する名大生を支え育てる動きへと発展していっています。

センター長の挨拶

センター長の挨拶

参加者と明日の唄を歌う

参加者と明日の唄を歌う

復活した名大生の保護者による講演

復活した名大生の保護者による講演

参加者で復活物語への道を語り合う

参加者で復活物語への道を語り合う

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