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支援事業

大学院国際開発研究科同窓会タイ支部の立ち上げ
        および「国際開発フォーラムinタイ」の開催

1. 代表申請者名

山形 英郎(大学院国際開発研究科長・教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

日程:2019年12月7日(土)

3. 支援を受けようとする活動の概要

平成3年に設立された大学院国際開発研究科は、グローバル化する世界が直面する諸問題の実態と解決策を研究している。この研究により、国際機関・各国政府・市民社会等による政策立案・実施過程に貢献し、持続可能なより良い社会を実現することをめざしている。さらに、世界の研究機関や政策立案・実施機関と連携し、社会科学分野における学際的な研究教育を通じて、グローバル社会が抱える課題解決の方策を模索できる「勇気ある知識人」の育成を行っている。構成員には、外国で教育を受けた後、国際機関において実務経験を積んだ者が多数配置されている。そのため、設立当初から発展途上国の各政府と協力して中枢人材を育成してきた。とりわけ、インドネシア政府・高等人材開発事業による留学生受け入れ、国際協力機構の各プロジェクトによる留学生の受け入れ(アフガニスタン、ABEイニシアティブ、Pacific-LEADS等)において顕著な実績を上げてきた。また、アジア開発銀行による日本奨学金を提供する数少ない指定機関の一つでもある。このように25年余りの間、多くの外国人留学生を受け入れ、87カ国・地域から1,111名の外国人同窓生を輩出してきた。そのうち、アジアからの同窓生が、32カ国・地域出身901名(81.1%)を占めている(平成30年4月現在)。本研究科は、名古屋大学の国際化戦略、特にアジアのハブ戦略にとって重要な担い手であるといえる。

図1 大学院国際開発研究科同窓生ネットワーク(平成30年4月現在)

図1 大学院国際開発研究科同窓生ネットワーク(平成30年4月現在)

現在、このようなグローバルな同窓生ネットワークを強化することが研究科の一つのミッションである。その具体策の一つとして、国際開発研究科同窓会組織と連携を図り、「大学院国際開発研究科同窓会タイ支部」を立ち上げる。タイ人同窓生は修士43名、博士12名に上っている。タイ支部の立ち上げは、タイの地政学的な利点を活用することによりASEAN諸国、とりわけインドシナ地域(CLMV:ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム)の同窓生(計149名)と密な交流体制を築くことができる点で戦略上重要となる。名古屋大学の国際化のみならず、アジアにおいて国際開発分野に共通の関心を持つ実務者同士が学術的な交流や情報交換を活性化できることも大きな狙いである

加えて、こうした活動を広く知ってもらうために、大学院国際開発研究科同窓会タイ支部の立ち上げを記念した「国際開発フォーラムinタイ」を開催することとした。2019年に東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務めるタイでフォーラムを開催することを踏まえて、ASEAN諸国同士の持続可能な開発のためのパートナーシップのあり方を展望する。具体的なプログラムとして、基調講演者には、タイ王国外務省ASEAN局長を招へいし、タイ政府のASEANへのコミットメントと展望に関する基調講演を行う。続いて、大学院国際開発研究科教員が、自身の研究をもとに、国際開発分野がASEANにいかに貢献できるかについて、基調講演を行う。その後のセッションでは、タイに限らず、参加可能な同窓生・現役博士後期課程大学院生による自由研究発表を行う。最後に、大学院国際開発研究科同窓会タイ支部総会および情報交換会を実施し、旧交を温めつつ、ASEANにおける同窓会組織の強化と同窓生間の人的交流ネットワークの活性化を図り、同窓生相互が各地域における国際開発の進展に寄与することを目的としている。

国際開発フォーラムinタイ
「ASEAN統合と国際開発―各研究領域からの提言―」
於:タイ王国チュラーロンコン大学政治学部カセーム・ウッタヤニン記念ホール
2019年12月7日(土)
プログラム:
 10:00-11:00 基調講演1
 11:00-12:00 基調講演2
 12:00-13:30 昼食休憩
 13:30-16:30 自由研究発表6本
 16:30-17:30 大学院国際開発研究科同窓会タイ支部総会
 18:00-    情報交換会
参加者:
 大学院国際開発研究科関係者および同窓生
 チュラーロンコン大学関係者
 名古屋大学バンコク事務所関係者
 名古屋大学全学同窓会タイ国支部関係者
4. 全学同窓会の理念との関連

本事業は、名古屋大学全学同窓会タイ国支部および国際開発研究科同窓会とも連携して、全学同窓会の活動理念である「留学生を含む同窓生などの活動を把握し、大学と連携協力をはかり情報交換と人的交流を促進する拠点を形成する」に沿うものであり、本事業の成功により、名古屋大学の国際化、特にアジア戦略への貢献が期待されるのみならず、本学の国際交流、とりわけ各国で活躍する同窓生との連携を図る上で大きな貢献を果たすことができる。

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