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支援事業

オンデマンド形式に対応した新入留学生全学オリエンテーションの動画資料作成事業

1. 申請代表者名

伊東 章子(国際機構国際教育交流センター 准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

2021年10月から2022年2月にかけて、動画撮影および編集を行い、2022年3月末に実施予定の全学新入留学生オリエンテーションより使用する。

3. 支援を受けようとする活動の概要

これまで本学では新入留学生を対象にした全学オリエンテーションを毎学期実施してきた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う日本入国制限のために、昨年度よりオリエンテーションの実施は見送られ、代わって対象留学生にはパワーポイント資料を配布している。しかし、入学後の事後調査によると、対象留学生の多くが資料に関心を持たず、内容を理解していないことが判明した。全学オリエンテーションの指導内容は留学生活を送る上での必須事項ばかりであるため、新入留学生の資料の閲覧率の低さはその後に続く留学生活の大きな支障になりかねない。また、新型コロナウイルス感染症の流行が収束したとしても、ポストコロナ時代の留学形態は多様化すると予想されていることから、今後も全学オリエンテーションは対面だけではなく、オンデマンド形式とのハイブリットでの実施を検討する必要がある。このことからも、オンデマンド形式での情報伝達に合致するようオリエンテーション資料を改善することは大きな課題となっている。特に、質の高いビジュアル教材に日頃から豊富に接しており、かつ文化的・言語的に多様な留学生にアピールできるような動画資料の作成が必須である。

そこで本事業では、全学オリエンテーション資料の視覚的価値の向上を目指し、学生グループ(留学生と日本人学生)が企画・撮影を担当する動画資料作成を行う。留学生および日本人学生が参加することで、留学生自身の経験談や日本人学生による日本事情の解説などを入れ込んだ、より留学生活の実体験に即し、かつ新入留学生にとって関心の高い動画作成が可能になると考える。国際教育交流センターではこれまでにも2021年度留学生支援事業経費を利用し、留学生オリエンテーションの指導内容の中でも留学生にとって理解が難しい「在留資格」と「各種保険(国民年金、健康保険、学生賠償責任保険など)」の2項目についての動画を作成し、2021年10月入学から留学生への提供を開始する。しかし、全学オリエンテーションの指導内容な多岐にわたり、動画制作を必要とする資料はまだ多数残っている。今回の全学同窓会大学支援事業の申請により、全学オリエンテーションの指導内容の中でも最も情報量の多い「名古屋大学における研究・学習」および「名古屋大学における日常生活について」についても動画作成を進めたい。

4. 全学同窓会の理念との関連

コロナ禍により留学生を取り巻く環境は激変し、留学生支援および留学生教育のあり方は大きな方針の転換を求められている。本学の留学生支援はこれまで国内外において高い評価を得て、優秀な留学生の獲得に寄与してきた。特に、中部地区産業界からは将来のグローバル人材となる本学留学生への期待は大きく、今後も本学留学生が研究・学習に専念できる環境整備が不可欠である。全学同窓会の理念の一つにあるように、本学の声価を高める優秀なグローバル人材の輩出を図るべく、本事業の支援を受けて留学生支援体制の再構築を目指したい。

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