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行事報告

名古屋大学全学同窓会講演会・夕食会報告
「日本経済再生への道」
(講師:榊原定征 日本経済団体連合会名誉会長・東レ株式会社特別顧問・名古屋大学全学同窓会副会長)

名古屋大学全学同窓会代表幹事 和 田 壽 弘


名古屋大学全学同窓会講演会が平成30年12月21日(金)に、野依記念学術交流館において開催されました。5回目を迎えます。全学同窓会と一般社団法人学士会との共催で、本学の後援を受け、約130名の参加がありました。例年は12月上旬に開かれることが多かったのですが、会場などの都合により年末が迫る時期となりました。今回は、昨年5月に経団連会長の任期4年を終えて同会名誉会長となられた榊原定征様をお迎えしました。

榊原名誉会長のご講演は名目GDPの話から始まりました。1993年から2013年までGDPが上昇しなかった状況で、大手企業では月例賃金引上げ額が年々下降していましたが、経団連会長に就任された2014年度から、引上げ額は大きく上昇したとのことです。2017年度からは「官民戦略プロジェクト10」に着手し、(1) Society 5.0、(2)世界最先端の健康立国、(3)環境・エネルギー制約の克服と投資拡大、(4)スポーツの成長産業化、(5)既存住宅流通、(6)サービス産業の活性化・生産性向上、(7)中堅・中小企業・小規模事業者の革新、(8)攻めの農林水産業の展開と輸出力の強化、(9)観光立国、(10)官民連携による消費マインドの喚起策という柱の中で、(1)が「目玉」とのことです。人類社会は狩猟社会・農耕社会・工業社会・情報社会と発展してきましたが、デジタル革新をきっかけに新しい社会Society 5.0 へと向かうと予想されました。この社会では9つの分野で革新を起こそうという狙いです。これまで「六重苦」が重くのしかかっていましたが、円高や法人税の問題は緩和された一方で依然として電力コストや不合理な環境規制などが克服されていない点は、我々も実感します。最後に再生への「起爆剤」として2025年に大阪での開催が決定した万国博覧会「いのち輝く未来のデザイン」への抱負を語られました。

講演会後にグリーンサロン東山において夕食会が開催され、44名が参加しました。柴田昌治全学同窓会副会長の開会挨拶で始まり、松尾清一総長、続いて学士会理事長代理として片岡大造同会代議員に挨拶いただき、そして岡田邦彦全学同窓会副会長に乾杯の発声をしていただきました。昨年10月に就任いただいた西村今日子全学同窓会副会長、木村彰吾名古屋大学理事・副総長、小堀康生学士会事務局長にも挨拶をお願いし、最後に伊藤義人副会長の閉会の挨拶がありました。夕食会を通して多数の立ち話のグループが目立ち、夕食会は全学同窓会活動として成功裏に終えられたとの感を強くしました。

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榊原定征氏の講演

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講演会の様子

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夕食会 柴田副会長の挨拶

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