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支援事業

2017年度フィリピン看護学研修

看護学専攻博士前期課程2年  原田江美子



今回、名古屋大学全学同窓会からの支援を受け、フィリピン看護学研修に参加することができました。現地ではフィリピン大学看護学部の学生とともに、Philippine General Hospital、Barangay Buhey Mahalaga health centerでの実習、WHO西太平洋地域事務局(WPRO)訪問、Mother Teresa Houseでの実習、Hospicio De San Joseでの実習といった多彩なプログラムを体験することができました。フィリピン大学の看護学生との実習では、日本の医療や看護の違いについて体験することができました。その中で、日本と比べフィリピンでは、家族の絆の強さや宗教が生活に根付いていることを学び、現地において実習することで異文化看護についての学びをより深めることができました。

今回、WHO西太平洋地域事務局(WPRO)に訪問できる貴重な機会も与えられました。WPROでは、途上国における健康問題への取り組みについてレクチャーを受けました。その中で一番関心をもったことは、途上国における新生児死亡を減らすためのアクションプランです。日本における周産期医療は世界でもトップクラスでありますが、途上国では妊産婦死亡や新生児死亡が大きな課題となっています。現在、WPROが取り組んでいる新生児死亡を減らすためのアクションプランについて教えていただきました。その取り組みが、今回研修を受けた各施設で実践されていることを確認することができました。今まで日本における健康問題にしか目を向けることができませんでしたが、今回の研修を通し、世界における健康問題にも視野を広げることができ、関心をもつ機会となりました。

また本研修後には学内で報告会を開催し、学部生・大学院生・教員が参加してくれました。報告会後のアンケートでは、「フィリピンにおける医療や看護教育について知ることができた」、「異文化看護について考える機会となった」という回答を全員の参加者からいただくことができました。

日本において、外国人登録者数は増加しており、日本人医療職が異文化背景を有する外国人患者へケアを提供する機会は増加しています。本研修で学んだことを実習や臨床の現場で活かしていけるようにしていきたいです。

なお、今回の研修をコーディネイトしてくださった名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻・入山茂美教授、現地にてお世話になりましたフィリピン大学看護学部のBonito看護学部長はじめ、看護教員の方々に心より感謝いたします。

フィリピン大学マニラ校副学長との集合写真

フィリピン大学マニラ校副学長との集合写真

フィリピン大学看護学部2年生との集合写真

フィリピン大学看護学部2年生との集合写真

日本の文化・教育についての紹介

日本の文化・教育についての紹介

WPROでのオリエンテーションの様子

WPROでのオリエンテーションの様子

フィリピン総合病院での実習の様子

フィリピン総合病院での実習の様子

研修後の学内での報告会の様子

研修後の学内での報告会の様子

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