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支援事業

学生をハブとしたオープンイノベーション推進プログラム

申請代表者名 未来材料・システム研究所 未来エレクトロニクス集積センター 宇治原徹



本活動では、学生の柔軟な発想に基づくアイデアと、東海地区のモノづくり企業の技術力を融合することで、新たな製品開発を行うことを目標として活動を行ってきました。具体的には、学生を中心としたアイデア創出ワークショップを実施、3Dプリンターや電子工作キットによりプロトタイピング、そのプロトタイプによるプレゼンテーションを企業見本市などで行うことによる協力企業とのマッチング、最終的には、学生―企業連合チームによる試作品開発を、学生が主体となって行いました。参加学生は、名古屋大学のみならず、東海地区の複数大学から集まり、また所属する学部も文系から理系、情報系、芸術系と非常に多岐にわたっています。

今回の活動においては、実際に複数の学生―企業開発プロジェクトが形成されました。その一つを紹介すると、「リトマス」と名付けられたチームでは、自らの海外旅行の経験から、水の安全性をその場でチェックできる簡易なトラベルグッズを発想し、水質の評価法などを大学教員や企業にヒヤリングを行い、プロトタイプを開発し、旅行者などへのアンケートなども行い、最終的には、複数企業の協力を得て試作品開発をするまでに至っています。この活動において最も驚くのは、企業人と学生が世代や立場の違いを、軽々と飛び越え、お互いに尊重しながら、また共感しながらモノつくりを進めていくところであり、さらに、企業同士も企業間の壁を乗り越えて議論を始めていくところです。まさに学生がオープンイノベーションのハブとなっています。また、印象的だったのは、アイデアを創出した学生が、「進めていくうちに、自らのアイデアにどんどん愛着がわき、必ず実現したい、と思うようになった」と、話したことです。これらの取り組みは、テレビ、ラジオ、新聞などにも取り上げられ、大きな反響を得ました。また、これらの活動は現在も製品化に向けた活動が進行中です。また、これらは、このたびは、名古屋大学全学同窓会大学支援事業の支援なくしては実現できませんでした。大変感謝いたします。私たちは、これからも、革新的なアイデア創出の方法論を取り入れて、多様な分野の学生が生み出すアイデアと、企業が持つ優れた技術をマッチングし、未来のモノづくりにチャレンジする場を提供していきます。

電子工作キットを活用し、アイデアのプロトタイピングを実施中です

電子工作キットを活用し、アイデアのプロトタイピングを実施中です

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