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支援事業

東山キャンパス内における古代窯業遺跡の周知公開

1. 代表申請者名

梶原 義実 (人文学研究科・准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

令和2年3月〜10月(名古屋大学博物館特別展示開催期間)

3. 支援を受けようとする活動の概要

名古屋大学の構内には、古代の陶器を焼成した窯跡が約20基確認されている。名古屋大学人文学研究科考古学研究室では、2003年および2010年〜2016年にかけて、計9回の発掘調査を実施しており、そのうち2014年度は全学同窓会のご支援のもと、大規模な発掘調査をおこなわせていただいた。その結果、焼き損じの陶器を廃棄した灰原などから、古墳時代から平安時代にわたる、多くの出土遺物を得ることができた。

構内遺跡の調査成果については、学生向けの授業や大学での一般向け公開講座などで度々とりあげてきたが、残念ながらいまだ学生・大学関係者・周辺住民の方々含め、広く周知されているとは言い難い。そのおもな理由としては、遺跡の現地になんの案内板もなく、現地に行ってもなにもわからない状況であることがあげられる。

このたび、名古屋大学博物館において、特別展「名大の考古学展」が開催される運びとなった(2020年3月〜10月)。人文学研究科考古学研究室では、博物館と連携し、構内遺跡の紹介もおこなっていくことを、展示担当の門脇誠二講師と確認している。

それに合わせて、特別展のサテライト展示として、遺跡が実際に所在した場所3ヶ所(野依学術記念交流館:東山114号窯、ブックスフロンテ:東山72号窯、環境総合館:東山61・39号窯)に、展示ケース(特別展期間中)および展示パネル(特別展期間後も掲示)を設置する計画を立てており、そのうち展示パネルの作成費用を同窓会でご支援頂きたいと考えている。

また、遺跡の調査後には発掘調査報告書や遺跡の詳細を記した一般向けパンフレット等を作成し、研究者をはじめ住民の方々にも遺跡の周知をおこなう必要があり、その印刷経費もご支援頂きたく考えている。

4. 全学同窓会の理念との関連

まず本事業においては、大学が保有する貴重な文化遺産の周知と情報発信を通して、教員・学生など大学構成員と同窓会、地域社会との紐帯を深めうる事業であり、地域社会と協力し、また社会に開かれた大学となるように大学と連携協力するという全学同窓会の活動方針に、大いに資することが可能である。

 また、学内所在の文化遺産の適切かつ有効な活用を、学生を含めた教育の一環としておこなっているというアピールは、学術・教育を通して人類の福祉と文化の発展に貢献するという全学同窓会の活動方針に整合的な事業といえる。

以上の点において本事業は、全学同窓会の理念にふさわしい事業であると考える。

なお本申請については、名古屋大学博物館の承諾はすでに得ており、サテライト展示をおこなう3施設についても、施設部を通して展示許可について申請をおこなっていることを申し添える(野依学術記念交流館・ブックスフロンテは承諾済み、環境総合館は申請中)。

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