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支援事業

「大学生のコミュニケーションってどんなもの?」

1. 代表申請者名

工藤 晋平(学生支援センター・特任准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

令和2年10月17日(ホームカミングデイ全学事業として)

3. 支援を受けようとする活動の概要

青年期は自立の時期であり、それまでの親との関係に変化が表れ、同時に社会的関係に広がりが見られる時期である。そのため、親から見た子どもの姿が見えなくなること、他方、青年にとっても安定した足場を離れて新しい環境に踏み出す不安が高じること、この過程をうまく乗り越えるための親・他者とのコミュニケーションが重要な意味を持つこと、などが指摘されている。とりわけ、発達障害、SNS、ひきこもりなど、コミュニケーションにまつわる課題を抱えた現代の青年と親にとって、これを乗り越えるために世代間のギャップを超えて安定した親子のコミュニケーションをはかることそのものが1つの課題であると言える

これまで、学生支援センターでは青年期の困難として「ひきこもり・不登校」に焦点を当てた講演、相談会を行ない、保護者からの好評を得てきた。>本事業は、これを引き継ぎながら、近年の発達障害学生の増加を考慮しつつ、子どもと保護者がより良い関わりを持てるよう支援するという狙いを持って事業を行うものである。また、来年度、学生支援センターは現在の職員倶楽部(新名称:学生支援棟)に移転して、支援体制の充実を図ることになる。このことについての情報発信の機会を持つことも本事業の目的の1つに含まれる。

 具体的には、青年期の学生と親が自立しながらつながれるコミュニケーションのあり方を持てるよう、ホームカミングデイに合わせて「大学生のコミュニケーションってどんなもの?」と題した以下のような行事を開催する。なお、東海国立機構の設置に伴い、本事業は岐阜大学との共催とする予定である。


テーマ:青年期の子どもと親がつながることのできるコミュニケーションを学ぶ

1)青年期のコミュニケーションのあり方と大学生が遭遇する学業・生活・就職などの課題を通過する過程でのコミュニケーションの重要性に関する講演

2)学生支援棟の見学ツアー

3)保護者相談会、および学生、保護者、学生支援センタースタッフとの交流会

対象

大学生と大学生の子どもを持つ保護者および地域一般の方


本申請は、センター予算が乏しく(例年80万程度)、センター独自予算での計画は困難なため、次年度計画であるが、今年度第2回に申請するものである。

4. 全学同窓会の理念との関連

名古屋大学では部局において、あるいは部局を超えてさまざまな情報発信と人事交流が行われているが、それとは異なる観点から見れば、こうした活動に関わり先導する学生・同窓生と、こうした活動への参加が難しい学生・同窓生とに隔たりがあることも感じられる。学生支援センターは学生の全人的学びを支える組織として、困難を抱えた学生の相談に取り組み、とりわけ後者の学生の活動の幅を広げることに寄与している。

 今回の事業は、この同一線上にあるもので、困難を抱えた学生と保護者の交流を促し、保護者同士、あるいは学生同士のネットワークを形成し、それによって両者が安全で安心な関わりを持つことで、さらに広く活躍の場を持ち、社会への貢献を果たせることを支援しようとしている。また、基幹的総合大学として、現在の青年がどのように困難に取り組み、これを乗り越えるためにどのような他者とのコミュニケーションが求められるか、本センターがこれにどのように寄与しているかを情報発信し、本センターの教職員、大学生、大学生を持つ保護者が交流を図れることは、全学同窓会の情報発信と人事交流の理念と合致し、今後の発展にも寄与するものと考えられる。

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