活動内容

ホーム»活動内容/支援事業/平成30年2月末締切分»

支援事業

「コロナ禍における体験や気持ちを語り合い,つながりを取り戻そう‐名大ピアサポーターと学生支援センターによる在学生,卒業生,保護者の世代内・世代間交流の試み‐」

1. 代表申請者名

杉岡 正典(学生支援センター/心の発達支援研究実践センター・准教授)

2. 事業の期間または行事等の開催日

令和3年10月16日(ホームカミングデイ全学事業として)

3. 支援を受けようとする活動の概要

2020 年1月ごろから広がりを見せはじめた新型コロナウイルス感染症の流行は,全国の大学の活動に大きな変化をもたらした。本学でも,2020 年3月の卒業式中止を皮切りに,授業はオンラインに切り替えられ,課外活動や大学行事は大きく制限されることになった。また,社会的にも「ソーシャル・ディスタンス」や「ステイホーム」という言葉に代表されるように,人との接触を控えることが推奨されてきた。このような学生を取り巻く大学・社会環境の変化によって,学生,および,保護者の不安は高まり,学生支援センターに寄せられる相談件数も急増している。授業のオンライン化で学生が通学しないため,かえって学生の大学生活が見えにくくなったと訴える保護者も多い。また,学生は先輩や就職した卒業生との交流によって職業観を育んでいくが,コロナ禍においてはそのような交流も滞っている。本学では,対面・オンラインを通して学生をケアし,保護者にメッセージを発信してきたが,それでも,本来あったはずの人との交流の機会は十分とは言えない。対面接触が制限されるコロナ禍において,いかにして在学生,卒業生,保護者の世代間,及び,世代を超えたつながりを作り出すかは,本学にとって大きな課題の1つといえる。

このような状況を踏まえ,本事業では,対面又はオンラインによる,学生・卒業生・保護者の世代内・世代間の交流を促す行事をホームカミングデイにて開催する。これまで,学生支援センターでは,ホームカミングデイにて在学生の保護者に向けた講演や相談会を継続的に開催し,高い評価を得てきた。また,普段から本学のピア・サポート活動(学生が学生を支援する活動)やこれから就職を目指す学生とすでに就職した卒業生の交流会にも力を注いできた。それらの経験をもとに,本事業では以下を目的とした企画をホームカミングデイで実施する。

 具体的には、青年期の学生と親が自立しながらつながれるコミュニケーションのあり方を持てるよう、ホームカミングデイに合わせて「大学生のコミュニケーションってどんなもの?」と題した以下のような行事を開催する。なお、東海国立機構の設置に伴い、本事業は岐阜大学との共催とする予定である。


テーマ:「コロナ禍における体験や気持ち,大学生活を語り合い,つながりを取り戻そう」

1.コロナ禍における学生の心理的特徴と大学生活に関する講演(対面又はオンライン)

2.コロナ禍の大学生活を中心としたピアサポーター学生と保護者の交流会(対面又はオンライン)(本学に進学希望の高校生の保護者も参加可能)

3.キャリアを中心とした在学生,卒業生,保護者による交流会(対面又はオンライン)

対象:在学生,卒業生,保護者,本学に進学希望の高校生の保護者と本テーマに関心のある地域一般の方


本申請は,センター予算が乏しく(例年80万程度),センター独自予算での計画は困難なため,次年度計画であるが,今年度2回に申請するものである。

4. 全学同窓会の理念との関連

本企画は,全学同窓会の理念にある国内外で指導的役割を果しえる人材の養成を通じて,人類の福祉と文化の発展ならびに産業への貢献に向けて,学生の学修・進路獲得支援を行うべく,重要な役割をはたす保護者への支援,および,全学的な見地に立った,学生,卒業生,保護者の交流の場の創出を意図している。とりわけ,コロナ禍において見落としがちであった世代間のつながりを回復する試みは,同窓生にとって専門分野を越えての情報交流を行う。さらに,中部地域の基幹的総合大学として,本学の学生支援の取り組みや青年期の課題を広く社会に情報発信し,本センターの教職員,在学生,ピアサポーター,大学生を持つ保護者が交流を図るという本企画の趣旨は,全学同窓会の情報発信と人事交流の理念と合致し,今後の発展にも寄与するものと考えられる。

このページの最初へ

Copyright © NAGOYA UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION. All Rights Reserved.