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行事報告

関東支部設立10周年記念講演会・交流会

関東支部は、2月12日(火)、丹羽宇一郎関東支部長(前中華人民共和国駐劄特命全権大使、昭和37年法学部卒)による「関東支部設立10周年記念講演・交流会」を開催しました。昨年11月まで2年5カ月にわたって大使を務めた丹羽支部長が「どうする日本、どうなる中国」をテーマに講演し、各学部の同窓生約200人が熱心に聞き入りました。

講演で丹羽支部長は、沖縄県尖閣諸島をめぐる問題について「日中関係は一つの大きな危機にある」と語り、大使として築いてきた人脈から集めた最新情報なども交えながら、日中関係の現状を分析。日中間で、第二次世界大戦についての認識の差があることや、中国の首脳らは本心では決して日本と険悪な関係になることを望んでいないものの、国内向けに強硬な発言をしなければならない事情を説明しました。

また、領土問題を解決するには「司法で争うか、売買するか、または戦争で決着をつけるしかない」と3つの解決手段を挙げた上で「第4の道は休むこと」と指摘し、まず、日中両国が冷静になる必要があると話しました。故周恩来首相の「和すれば益、争えば害」を引き合いに、日中間が争っても有益なことが一つもないことを訴え、まずは日中の首脳が互いの本音を語り合う必要があると語りました。

講演後の交流会では、M口総長が「国際化とリーダーになれる人材育成が、執行部の願い。大学を変えていきたい」とあいさつ。東レ会長で政府の産業競争力会議議員も務める榊原定征・全学同窓会副会長が乾杯のあいさつを行い、「産業競争力会議で、きょうの講演の内容を紹介したい」と述べました。

交流会にはノーベル物理学賞受賞者の小林誠先生(昭和42年理学部卒)らも出席。東京藝大の好意による、声楽科の佐藤寛子さんとピアノ奏者の前田拓郎さんの演奏を聴いた後、全員で名大学生歌「若き我等」を歌い、片岡大造事務局長の閉会の挨拶で会は終了しました。(文責:古田信二 平成1年法学部卒)



付記:本会は、主として会費等と幹事等の無償奉仕によって開催出来ましたこと、お礼申し上げます。節約できました諸経費残金は、名大に学びに来る留学生支援等を理念とする「名古屋大学基金」に「関東支部設立10周年記念」として寄付させていただくことを当日会場でお諮り提案し全員一致でご承認賜りました。丹羽支部長以下幹事とも相談し、経費を極力切りつめた結果と会場でお買い上げいただきましたエコバッグの売り上げも含めた30万円を寄付させていただきました。(事務局長:片岡大造)

山口アナウンサーの総合司会により開会

山口アナウンサーの総合司会により開会

講演する丹羽支部長

講演する丹羽支部長

榊原副会長による乾杯発声

榊原副会長による乾杯発声

10周年記念ワイン

10周年記念ワイン

交流会であいさつするM口総長

交流会であいさつするM口総長

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