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行事報告

名古屋大学全学同窓会講演会・夕食会報告
「高速道路 四方山話」 (講師:宮池克人副会長)

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                                         名古屋大学全学同窓会代表幹事 伊藤義人


平成27年12月8日(火)16時から,名古屋大学全学同窓会第2回講演会が学内の坂田・平田ホールで実施されました.参加者は,学生,教職員,名誉教授,一般市民と幅広い年齢層の方々で,総数は約140名でした.学士会との共催で,昨年は丹羽宇一郎副会長が講師でしたが,今回は宮池克人副会長が講師をされました.なお,今回は名古屋大学の後援も得ました.宮池副会長は,名大・工・土木の卒業生(私の大先輩)で,中部電力の副社長(現在は顧問)をされた後,中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)の社長をされています.

司会は私が担当して,最初に全学同窓会の柴田副会長と学士会の久保理事長に主催者あいさつをお願いしました.

講演は,101頁にもなるパワーポイントスライドを作られ,そのカラーコピーも参加者に配布されました.1)高速道路の歴史,2) 高速道路事業,3) 高速道路のストック効果,4) 今後の課題,5) 交通安全の5つのテーマについて,約1時間半をかけ講演されました.

まず,1)世界および日本の道路について歴史を振り返り,戦後の日本の高速道路の成り立ちと,最近の民営化後の仕組みについて説明がありました.次に,2) 高速道路事業で,新東名の走りやすい高速道路に関連して,走りやすいトンネル,橋梁,舗装などの技術革新の変遷を話されました.3) 高速道路のストック効果で,高速道路が持っている短期のフロー効果だけでなく,長期に経済成長を支えるストック効果について説明されました.防災・減災に対しても,東日本大震災を例にして役立つことを力説されました.4) 今後の課題として,日本の高速道路の車線数の31.9%が3車線以下であり,他の国では多くても5%程度であり,今後の日本の高速道路の拡幅が必要なことを説明されました.それ以外にも,ETC2.0,自動走行,老朽化対策についての課題を取り上げられました.特に,老朽化に過積載トラックが問題であることを取り上げられました.最近は,休憩施設とくにトイレが進化しており,サービスエリアのトイレがトイレ大賞を受賞し,トイレとは思われないような綺麗な写真が示されました.5)交通安全に関しては,渋滞が始まったときに,最後尾がもっとも危なく,路肩に逃げられるので,走行車線を走るべきというサジェスチョンがありました.事故のときに人が車線に出てはねられる事例が多いという指摘もありました.また,最近よく報道されますが,高齢者などの逆走車のサインが出たら,これも追い越し車線ではなく走行車線を走った方がよいという指摘がありました.逆走車は,左側通行のつもりで追い越し車線を走ってくる確率が高いからだそうです.

土木工学を専門とする私にとっても初めて聞くお話しや役にたつことが多い内容で,聴衆には5)が特に受けていました.

その後、18時からは,グリーンサロン東山で夕食会を行いました.30名の参加者で,着席バイキング方式で行われました.昨年の同じように,各テーブルには,空席が用意され,自由に席を移動して,種々の人達と交流ができるようにしました.最初に,柴田副会長と松尾総長が挨拶され,久保理事長の乾杯で会を始めました.終了近くで,宮池副会長に再度登壇いただいたところ,渋滞時と逆走車に対して,どう対処するかという質問をされ,参加者から大きな声で,「走行車線を走る」という回答があり,大いに盛り上がりました.

最後に,竹下局長から最近の大学の事情について簡単に説明があり,木村理事が締めの挨拶を行い,・蝠マ和やかに夕食会は終了しました.


講演会

講演をする宮池副会長
講演をする宮池副会長

夕食会

海外支部歓迎会の記念写真2
柴田副会長の挨拶
海外支部歓迎会の記念写真3
松尾総長の挨拶
海外支部歓迎会の記念写真2
乾杯の音頭をとる学士会の久保理事長
海外支部歓迎会の記念写真2
宮池副会長

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