マレーシア支部・マラヤ大学主催 益川敏英特別教授講演会
7月31日(月)にマレーシア・クアラルンプールにあるマラヤ大学にて益川敏英名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長・特別教授の講演会が開催されました。参加者は約1,500名でした。昨年10月に全学同窓会マレーシア支部から松尾清一総長に、ノーベル賞受賞者の講演会をマラヤ大学で催したいという意向が伝えられ、総長は講師に益川先生を推薦されました。講演会はマレーシア支部とマラヤ大学の共催で、全学同窓会と名古屋大学が後援することとなりました。
7月29日(土)に名古屋大学関係者は2班に分かれてクアラルンプールに到着しました。関西国際空港から益川先生ご夫妻と上野山多恵教育推進部事業推進課長、中部国際空港からは松尾総長、和田、中野富夫全学同窓会連携委員長、辻篤子国際機構国際連携企画センター特任教授、小野幸嗣教育推進部長です。講演会の現地対談者を補佐して下さる杉山直理学研究科長は、翌日夜に現地入りしました。30日(日)午前11時より講演会場であるマラヤ大学総長殿下記念講堂で、打ち合わせとリハーサルを行いました。午後8時からマレーシア支部による歓迎会が開かれ、現地の同窓生21名が駆けつけてくれました。旧交をあたためるよい機会となりました。
講演会は、31日10時に、開催に尽力下さったマラヤ大学ジャミラ・モハマド上級講師の英語と日本語とによる司会で始まりました。両国国歌の斉唱があり、次にマラヤ大学アワン・ブルギバ・アワン・マームド学長代理により、マレーシアの研究者および学生たちへのノーベル賞につながるような研究への励ましとしたいという趣旨説明がなされました。松尾総長は、名古屋の地理上および産業上の特徴を踏まえて名古屋大学の紹介をされました。そして豊田章一郎全学同窓会会長からの祝辞が代読され、マレーシア支部長のナファリザル・ナヤン氏に手渡されました。
講演会では対談者のマラヤ大学ハリス・アーマッド特別教授が益川先生に質問をし、杉山研究科長には、興味ある答えを先生から引き出す労を執っていただきました。楽しいやり取りの中にも人工知能やノーベル賞についての本質的な話もありました。会場からの質問も出ました。今回、在マレーシア日本大使館の方々も駆けつけて下さいました。
講演会後はマラヤ大学理学部を訪問し、共同研究の可能性などについて話し合いを行い、その後場所を変えて、特別日本語準備プログラムの説明を受けて授業の見学もしました。慌ただしい中、夕刻には空港に向かい全員が機上の人となりました。
マレーシア支部による歓迎懇親会 |
益川先生の講演 |
益川先生への記念品贈呈 |
講演会参加者と共に |