活動内容

ホーム»活動内容/行事報告/主催・共催・後援関係行事ほか»平成29年度名古屋大学講演会・夕食会

行事報告

名古屋大学全学同窓会講演会・夕食会報告
「なんとめでたいご臨終」
(講師:小笠原文雄 医療法人聖徳会 小笠原内科・岐阜在宅ケアクリニック理事長兼院長、日本在宅ホスピス協会会長、全学同窓会岐阜支部長、名古屋大学医学部特任准教授)

名古屋大学全学同窓会代表幹事 和 田 壽 弘


名古屋大学全学同窓会講演会が令和元年11月27日(水)に、野依記念学術交流館において開催されました。6回目を迎えます。全学同窓会と一般社団法人学士会との共催で本学の後援を受け、124名の参加がありました。これまで12月上旬に開かれることが多かったのですが、会場などの都合により少し早い時期となりました。今回は、令和元年6月に設立された全学同窓会岐阜支部の支部長に就任されました小笠原文雄様をお迎えしました。

講演前には小笠原先生が出演されたテレビ番組が会場で映し出され、先生の優しい語り口が参加者に伝わってきました。講演の冒頭で、これまでの先生の活動を取りあげた「NHK World News」が紹介され、在宅ケアの重要さの入り口に触れました。続いて、末期癌などで余命宣告をされ、病院で抗がん治療を受ける中で苦しむ患者の方々が、自宅で最期を迎えることを希望した場合、どのような条件が整えば帰宅できるのかを数々の事例を通して説明いただきました。患者本人が最も望むあり方が余命を引き延ばす可能性が高いことも分かりました。これらの事例では、地域包括ケアシステム、つまり医療・看護・介護・福祉・保健にわたるトータルヘルスプランナーの下で連携することが重要だと感じました。家族と主治医が頑張ればできると思い込んでいた私たちには目から鱗でした。在宅ケアによって、国が負担する医療予算も節約できるというのが、先生のご見解でもあります。最後に、「死」が日常から遠ざかった社会に生きる私たちにとって、人の最期の時を見つめ直すということは、その人の「生」「いのち」を見つめ直すことだということも教えられました。

講演会後にグリーンサロン東山において夕食会が開催され、29名が参加しました。岡田邦彦全学同窓会副会長の開会挨拶で始まり、松尾清一総長、続いて学士会理事長代理として片岡大造同会代議員に挨拶いただき、そして木村彰吾名古屋大学理事・副総長に乾杯の発声をしていただきました。令和元年10月に退任された田中清隆全学同窓会前監事、小堀 康生学士会事務局長にも挨拶をお願いし、最後に伊藤義人副会長の閉会の挨拶がありました。閉会時間が近づいても各テーブルでの会話は盛んで、まだ話し足りないという雰囲気の中で夕食会を終了しました。

小笠原文雄氏の講演.JPG

小笠原文雄氏の講演

講演会の様子.JPG

講演会の様子

夕食会 岡田副会長の挨拶.JPG

夕食会 岡田副会長の挨拶

このページの最初へ

Copyright © NAGOYA UNIVERSITY ALUMNI ASSOCIATION. All Rights Reserved.